磯遊びで採れたカニとヤドカリ、イソギンチャク!とおまけの魚 飼育日記プラス!

磯遊びで捕まえた生き物飼育の日記です 魚より甲殻類が好き

食べちゃいたいけど死を覚悟!毒入りまんじゅう スベスベマンジュウガニ!

容姿の愛らしさとチャーミングな名前で不動の人気を誇るスベスベマンジュウガニ。しかし、その実態は猛毒を身体に宿し、イソギンチャクをも好んで食べる悪食家!

 

 

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もくじ

 

捕獲場所

大きな石のある磯の潮下帯(干潮で潮が引いても海中の場所)で外洋(漁港や湾などでは無くすぐに太平洋とか)に面した波の荒い場所。

このような場所でお尻や腰まで水に漬かりながら海底の大きめの石の下をひっくり返す!。 

 

スベスベマンジュウガニの存在を知り捕まえたくて1年以上探していたが全く見つからなかった。。

 

改めて生息場所を調べてみると普通に磯遊びで行くようなタイドプールではなく、上記のような潮下帯、外洋がポイントと分かる。

 

重点的に調べると遂に発見! 1年後にも同じ場所でもう一匹発見し見つけやすいポイントとする。

 

しかし西さんはいつも行くような干潮の場所でスベスベマンジュウガニを2匹捕まえる・・・ なので、いる所にはいる!

 

~~~【追記23.8.27】~~~

あれから修行を重ねスベスベハンターとなった私の経験からスベスベマンジュウガニの採取場所はここです!

このようにウニが開けた穴が多くある干潮時でも磯の先端付近にある潮溜まり!

ここの穴の中に潜んでいます。大潮の干潮の時に行けるような先端です。

 

スベスベマンジュウガニを捕まえる方法

①近づくと気配を察してすぐに穴に隠れるので足元に注意しながらも3~4m先を探す。

 

②遠目で発見したら見失わないようにそーっと近づく 速い動きは気づかれる

 

③手の届く範囲にまで近づけたら逃げ込みやすい穴から離れたところを狙う!

 

④穴に逃げ込まれたら一旦あきらめて他を探す、無理に棒などで出そうとすると傷つけるので。覚えておいてあとでまた見てみましょう。一匹いたらそこにはまだいると思いますので。

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これは二匹目の小さいスベスベマンジュウガニ

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右のスジエビは普通サイズなのでだいぶ小さいスベスベマンジュウガニ。よく見つけられたなあと自分でも驚きです

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捕獲方法

腰まで海に漬かったような場所でひたすらに石をひっくり返すだけ! 2.3個返しただけでは見つかりません、3.4個それがダメなら5.6個とただひたすらに石を返します。

 

ポイントとしては同じ生息域で見つけやすいヤマトホンヤドカリや赤いクモヒトデがいるような場所にいます、頑張りましょう。

 

普通に磯遊びで見つかるようなイソヨコバサミホンヤドカリがいるような場所にはいません。それらが見つかるようなら探している場所が浅いです、もう少し深場に行きましょう。

あと意外と足が速いです、石を返したらサササッて逃げていくので見失わないように、その場に留まって砂に潜っていくような動きは見せませんでした。色が特徴的なので石を返して紫出たらそれです、チャンスです。

 

飼育でのポイント、餌

滅多に昼間は出てきません、気に入った暗がりができればそこばかりにいます。

餌は生の餌が好きなように思います。

 

市販の餌はいれても見向きもしない事が多いので磯遊びに行ったとき潮溜まりで小魚を捕まえて冷凍保存し必要な時に与えます。

 

一緒に飼育している貝も殻をバリバリ割って食べてしまうし、弱っていたり入れたばかりでちゃんと引っ付いていないイソギンチャクも食べられてしまいます。

 

~~~【追記23.09.11】~~~

市販の餌もしっかり食べます、食べなかったのは捕まえてきて日が浅いせいだったのかもしれません。 

「ザリガニの餌」で十分です

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大事そうに貝を持ち運ぶスベスベマンジュウガニ

 

ふぐ同様生まれた時から毒があるわけではなく海中の有毒プランクトンの毒を体内にため込み毒化します。

 

貝やイソギンチャクは種類によってプランクトン食なので食物連鎖でそれらを食べるスベスベマンジュウガニに毒が溜まるのですね

 

なので完全養殖のスベスベマンジュウガニなら食べることができるみたいですよ!

ただ、完全養殖が難しいので試食はあきらめましょう。

 

他のサイトでは「毒があるので素手で触るのはやめましょう、手袋をしましょう」など書いてありますが素手で触っても問題ありません。普通のカニ同様に扱っていきましょう

 

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脱皮したら赤くなってしまった 

 

食べちゃいたいけど死を覚悟!毒入りまんじゅう スベスベマンジュウガニ!の評価

 

〇大きさ★★★★☆

大きいもので女性の握りこぶしほど 

 

〇捕獲難易度★★★★★

波の荒れた深い場所なのでそれなりの装備が必要

 

〇飼育難易度★☆☆☆☆

その辺のカニやヤドカリと変わらない飼育方で大丈夫

 

〇混泳おすすめ度★★☆☆☆

大きい個体なら他の生物を襲うが頻繫ではない

 

まとめ

見ていてかわいいし、水槽内でもそれなりの存在感。

レイアウトは壊すが丈夫で飼いやすく楽しいカニです、甲殻類が好きな人にはおススメのカニです。

 

スベスベマンジュウガニは私が一番好きな甲殻類、これからも飼育を続けマンジュウパラダイスを目指していきます

磯の暴君! イボイワオウギガニ!

カニ界の王様! 

紅い眼に大きな体、ごつごつの強そうな鋏!近づこうものならちょん切るぞ!と、言わんばかりに鋏を振り回す!

 

初めて出会った人は素手で捕まえようだなんて心にも思わないであろうそんなカニですw 絶対爪割れます・・・

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この個体はちょっと小さ目 

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もくじ

 

採取場所

干潮時は水面より上の水に漬かっていない岩の穴によく潜んでいます。

 

このような所。満潮時は水中です

 

覗き込むと大きな体に赤いハサミなので結構すぐ見つかります。

しかし穴に潜んだカニほど出しにくいものはありません、つつけばつつくほど頑なに守りを固めてしまいます。

 

~~【追記23.09.09】~~~

すぐ見つかると書いていますがいない所にはいません。

いるところにはたくさんいます。

 

その磯によって生息している生物は結構偏っていると思います。 

ここの磯は一大生息地になっているようであちこちに探さなくても見つかるぐらいです。

 

しかし隠れ住んでいる場所は変わりなく干潮時に顔を出す岩場と思うのでそのような所を探してみてください。

 

水中の岩の下とかにはいないカニです。

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採取方法

欲しい方は干潮から潮が満ちてくる時を狙いましょう。

潮が満ちて巣穴にも海水が入ってくると自分からトコトコ出てきます、よく磯遊びから帰ってくる途中で歩いているのを見かけます。

飼育ポイント・餌

甲幅2cmぐらいの小さな個体を飼育していましたがよく脱走していました、やはり干潮時水から上がる生態なのでずっと水中は嫌みたいでした。

 

飼育するのであれば陸地を用意してあげた方がいいと思われます

ほら、カメを飼育するみたいな感じで。陸地に隠れ場所を作ってあげて。

簡単に登れるところがないとそれこそコードやホースを使って登ろうと必死になります。

 

小さい時は臆病で物陰に隠れ、他の生き物からも逃げるような感じなのでそこまで危険はないと思われます。元気な魚は捕まえられないでしょうがカニ、ヤドカリ、貝などの底物はサイズによっては襲われるでしょうね 

磯の暴君! イボイワオウギガニ!の評価

〇大きさ★★★★★ 

大きいもので大人の手のひらサイズ 

 

〇捕獲難易度★★★★☆ 

穴に入っているのは捕獲不可能だが時々歩いてる

 

〇飼育難易度★★★★☆ 

脱走防止、レイアウト破壊も我慢、は必須

 

〇混泳★☆☆☆☆ 

元気な魚ならいいだろうがそれ以外はエサになる 

まとめ

今まで三回ほど飼育にチャレンジしていますが、すべて餌を食べることなく脱走死or死亡しています。

 

すぐ陸に上がりたいカニだから普通のアクアリウムでは飼うことができない、海水版アクアテラリウムみたいにしないと長期飼育は難しいと思われます。

 

マッドスキッパーやイワガニなども混ぜて飼育したら面白そう!って思っています

 

図解! 磯のイソギンチャクの採り方

前の記事でサラッと捕まえたイソギンチャク、

 

sainokun.hatenablog.com

 

普通に採ろうとしても中々難しいですよね。 なので今回はそんなイソギンチャクを無傷で採る方法です、

 

前回採取したこんな浅瀬

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探ってみるとイソギンチャクはこんな感じに引っ付いていました

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もちろんイソギンチャクの周りは砂利や小石でいっぱいです

 

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つつくと饅頭みたいにしぼみます 

 

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この時にイソギンチャクのへばりついている接着面にまで指が到達できるかどうかがポイントです。 そこまで砂利が邪魔して到達できなければ諦めて次のイソギンチャクを探しましょう

 

大きなイソギンチャクが入っている穴の方が大きいので指が入りやすく取りやすいと思います

 

そうしたら爪で優しくイソギンチャクの接着面を剥がします、ちょっとづつ領地を広げるみたいに広く浅く剥がしていきます(水色が爪です)

 

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爪でちょっと剥がせたら今度は指を反して爪をイソギンチャクの方、指原を岩の方にしてずずずーって押し込んでいきます。

 

なぜ、わざわざ指を反すのかって? そのまま爪を岩の方にしてずずずーってしてごらんなさい、爪が岩にこすれて傷つくでしょ?それが嫌なのよ!

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ここまで来ちゃえばあとは簡単一度離れた接着面はすぐに張り付くことはありません優しくいきましょう。貝なんかは剥がしてもすぐに張り付いてしまいますがイソギンチャクはそんなことないです 剥がれた所はぶらぶらしています

 

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そしてフィニッシュ きれいに剥がしましょう、そうしたらボールのように丸まります

一つ採るのに5分ぐらいかけて採ります、ゆっくり優しく

 

①まずは接地面まで行けるか

②爪で傷つけず少し剥がせるか

ここまでがイソギンチャク採取の大事なところです 8割決まります

③最後まで傷を付けずに剥がせるか(場所によって奥まで指が入らなかったりします)

④イソギンチャクゲット!

 

そろそろ暖かくなり磯に行く機会もあると思います そんな時はこのやり方を思い出して優しく採ってみてください 

久しぶりのイソギンチャク採取

三月になりそろそろ干潮も昼間でも下がる日が出てきました。

なので久しぶりのパトロールです。

 

ちなみにその日の干潮はこんな感じ

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小潮だけど40cmまで下がるのならばそこそこ楽しめるはずなので出発!

 

到着は17:18 干潮ピークが18:59なので時間は余裕があります。

干潮で磯遊びでするのであればピークの1時間前には到着していたいです。

 

「一番潮が引いている時間がいい!」って思ってピークに合わせて磯に行けば凄く引いてはいますがそこから後は満ちてくる一方なので存分に楽しむことができません。

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今回はまだ寒く生き物たちも少ないと思うのでイソギンチャク採取です。

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狙い所はこのように浅くプールになっているような場所です

 

こんな風に海面から完全に出てしまい触手も閉じて縮こまっている物は取りにくいです。

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狙いはこのように花開いているイソギンチャクです、そして大きいもの。

これで直径5cmぐらいある個体です

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これを頑張ればこのように無傷で採取可能です

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接着面も無傷で採れました

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やはり傷がないほうが水槽に入れた時でも安心です。

安定するのが早い気がします

 

この日はもう一匹 合計二匹のベリルイソギンチャクでした

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